掃除機の「吸込仕事率」とは？どのくらいの吸込仕事率があれば高性能な掃除機と言える？

クロです。
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コードレスクリーナー・掃除機・ロボット掃除機などを選ぶ際の基準の一つとなる「吸込仕事率」

一度は見かけたことがあるのではないでしょうか？

でも実際に吸込仕事率がどういうものなのか、知らない方も多いと思います。

そこでこの記事では、吸込仕事率がどういうものなのか、掃除機の性能とどういう関係があるのかをご紹介。

どのくらいの吸込仕事率があれば高性能な掃除機と言えるのかも解説していますので、参考にしてみてくださいね。

吸込仕事率とは？

吸込仕事率とは「掃除機の吸引力を表すための目安の数値」です。

「この掃除機はこれくらいの吸引力がありますよ」ということが一目でわかるようにする目的があり、「70W」のようにワット（W）で表されます。

この数値が大きいほど、吸引力が強いということになります。

吸込仕事率は2007年1月から新たな基準に更新されており、現在販売されている掃除機のスペックには表示されていることが多いです。

こんな感じですね。

引用元：Amazon

吸込仕事率はどうやって決められている？

吸込仕事率は以下のような方程式によって算出されます。

[box class="box" title="吸込仕事率を算出するための方程式"]

吸込仕事率＝0.01666×風量（立方m/min）×真空度（Pa）

[/box]

吸込仕事率を算出するための方程式や測定方法は「日本電機工業会規格」が定めている「JEM 1454」という規格によって定められています。

[box class="box" title="吸込仕事率を割り出すための数値測定実験の流れ"]

1. 新しい集塵袋 or フィルターを取り付けた掃除機本体を用意する
2. 付属されているホースと延長管をまっすぐに取り付ける
3. 延長管の先端に測定器を取り付ける
4. 電源をONにした時の風量（立方m/min）と真空度（Pa）を測定する

[/box]

このように数値測定をし、測定した風量（立方m/min）と真空度（Pa）に0.01666をかけると、吸込仕事率が算出されるというわけです。

どのくらいの吸込仕事率があれば高性能？

掃除機の吸込仕事率は以下のような範囲であることが多いです。

[box class="box" title="一般的な掃除機の吸込仕事率の範囲"]

• 紙パックのキャニスター型の掃除機：200W〜500Wくらい
• コードレスクリーナー：20W〜100Wくらい

[/box]

掃除機を選ぶ際には一つの基準にしてみると良いですよ。

最近は400W〜500Wの吸込仕事率があるコードレスクリーナーも増えてきました。

「吸込仕事率」と「実際にゴミを吸い取る能力」はイコールではないので参考程度に

吸込仕事率は「日本電機工業会規格」が定めている「JEM 1454」という規格で定められているので、「数字が大きいほど吸引力に優れている」という事実に間違いはありません。

しかし、「吸込仕事率と実際にゴミを吸い取る能力はイコールではない」ということもまた事実です。

というのも、吸込仕事率を測定する際に行う実験では実際にゴミを吸い込みながら測定しておらず、空気を吸い込んでいるだけの状態。

先端のノズルや集塵袋やフィルターの目詰まりなども全く発生しておらず、実際に家の中で使うような環境では測定されていないんです。

なので、吸込仕事率はあくまで「純粋な吸い込む力のみ」を測定した数値ということ。

実際にその掃除機を使用して掃除をした時のゴミを吸い取る能力とは全く別物ということになります。

吸込仕事率はあくまで参考程度にしておきましょう。

ゴミを吸い取る能力は「ダストピックアップ率」で示される場合も

吸込仕事率ではゴミを吸い取る能力を正確に示すことができないため、最近では「ダストピックアップ率」というゴミを吸い取る能力を示す数値が利用されるようになりました。

ダストピックアップ率は「国際電気標準会議（IEC）」という機関で定められたもので、定められた量のゴミを床に撒き、そのゴミを定められた条件で吸い込みどれだけ吸い込むことができたかをパーセントで示した数値になります。

ゴミを吸い込む能力が高い掃除機はダストピックアップ率の数字が高いです。

ただ、ダストピックアップ率は日本ではまだまだ浸透しておらず、表示されていない場合も...。

もし欲しい掃除機のダストピックアップ率が表示されている場合は参考にしてみるといいですが、ダストピックアップ率の表示がない場合は吸込仕事率を参考にしてみてください。

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