仕事上、長時間机に座ることを余儀なくされる社会人は多いと思います。
「座る習慣」が当たり前となっている現代社会では「座りっぱなしが僕たちに与える悪影響」について疑問を抱いたり、意識する機会はとても少ないと言えるでしょう。
しかしちょっと深く探ってみると、その事実にきっとゾッとするかもしれません。
「デスクワークは座ってするもの」という概念を変えた「スタンディングデスク」の存在は、デスクワーカーたちからしてみればかなり革新的なアイデア。
体の不調を訴えるデスクワーカーにとっては「仕事の生産性と身体の健康を向上させる最強ツール」と言えるかもしれません。
今回はスタンディングデスクがなぜ良いのか、座りっぱなしだとどんな健康リスクがあるのかなどを解説していきたいと思います。
最後には人気のスタンディングデスクを5種類ご紹介しているので、デスクワーカーやスタンディングデスクに興味がある人は合わせて参考にしてみてください。
この記事の目次
【最悪の場合は健康被害も...】人間の体は長時間座れるようになっていない
1961年にイギリス・ロンドンの研究者たちが発表した論文によると、バスの運転手が突然死に陥るリスクは、車掌に比べて3倍も高いとされています。
これはどういうことかというと、「動かずにじっとしていることが心臓病のリスクを高める」という事実を明らかにしたということです。
また、2012年に80万人のイギリス人を対象に行われた研究では、長時間座り続けることで心臓病の他に糖尿病や早期死亡のリスクが倍増するという結果も明らかとなりました。
座ることとは一見関係のなさそうな病気も、長時間座り続けることでその可能性を高めてしまうのです。
もっとわかりやすく言えば、1時間座り続けると寿命が22分も短くなってしまう計算。
1日に11時間以上座っている人の死亡するリスクは(1日4時間未満の人と比べて)約40%も増加することも明らかになっています。
このように、人間は本来長時間座れるようにはできていないのです。
しかし現代社会では「デスクワーク」という言葉が一般的に使われるほど「座って仕事をする習慣」が根付いています。
病気になってしまう人が多いことに納得せざるを得ないですよね...
【人間の体は立位を前提に作られている】理想の姿勢・体勢は「立っているとき」
そもそも人間の理想の姿勢・体勢は「立っているとき」という見解があります。
立っている時間を増やすことで肩こりや背中の痛みを軽減することにつながるそうです。
日常生活を送る上で僕たちの動作を支えている筋肉は
- 大腿四頭筋(大腿の前面にある筋肉)
- 大臀筋(お尻にある筋肉)
- 腹筋群(お腹の筋肉)
- 背筋群(背中の筋肉)
などで、これらの筋肉は重力に対して「立つ」という行為を維持する役割をになっています。
長時間座り続けることで筋肉が衰えやすくなり、体のバランスが崩れやすくなってしまうのです。
また、座った状態では背骨の自然なS字カーブが歪み、首・肩・背中・腰などあらゆる部位に負荷がかかります。
背骨に大きな負荷がかかり続けるると、肩こりや背中の痛み、座骨神経痛などを引き起こす可能性が極めて高くなります。
一方で立った時の姿勢は体重を体全体の筋肉に分散させることができるため、特定の部位に負荷がかかりすぎることはなくなります。
関連:【【運動不足デスクワーカーに朗報】1日3時間立って仕事するとフルマラソンと同じカロリー消費
世界で一番座っている時間が長いのは「日本人」
現代人は1日の約60%を座って過ごすと言われており、中でも「世界で一番“長時間座っている人”が多い国」は日本というデータがあります。
日本人はよく「働きすぎだ」と言われますが、こういったデータにも日本人の勤勉さが出ているように思いますね。
シドニー大学が行った研究によると、世界20ヵ国で座っている平均時間が1日あたり約5時間であるのに対し、日本人は約7時間。
圧倒的に長時間座っているという結果が出ています。
【シドニー大学の研究結果】
原文
Data were available for 49,493 adults aged 18-65 years from 20 countries. The median reported sitting time was 300 minutes/day, with an interquartile range of 180-480 minutes. Countries reporting the lowest amount of sitting included Portugal, Brazil, and Colombia (medians ≤180 min/day), whereas adults in Taiwan, Norway, Hong Kong, Saudi Arabia, and Japan reported the highest sitting times (medians ≥360 min/day).日本語訳(Googleによる自動翻訳)
20か国の18〜65歳の成人49,493人のデータが利用可能でした。報告された中央値の着座時間は300分/日で、四分位範囲は180〜480分でした。座っている数が最も少ないと報告した国にはポルトガル、ブラジル、コロンビア(中央値≤180分/日)が含まれていましたが、台湾、ノルウェー、香港、サウジアラビア、および日本では成人が最も高い座っている時間(中央値≥360分/日)を報告しています)。
日本でも「スタンディングデスク」を取り入れる人が増えてきた
長時間のデスクワークで体の不調を訴える人が多いことは明らかで、そのような人たちはスタンディングデスクを取り入れるようになっているようです。
実際にスタンディングデスクに切り替えたデスクワーカーの多くは「肩こりが解消された」「腰痛が治った」「背中の痛みがかなり緩和された」など、体の慢性的な痛みや疲労が大幅に軽減されたという声が多く挙がっています。
スタンディングデスクは以下のような人におすすめです。
【スタンディングデスクがおすすめの人】
- 長時間座ってられない人
- 長時間集中して作業できない人
- 首・肩・腰・背中などのコリ、痛みがひどい人
- 座りすぎによる健康リスクの上昇に不安を感じる人
(特に糖尿病・高血圧・脳梗塞・心疾患・がん・うつ病・認知症など)
購入者からの評価が高いスタンディングデスク5選

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実際にスタンディングデスクを購入した人たちが「コレは買ってよかった!」と太鼓判を押したスタンディングデスクをご紹介していきたいと思います。
どれも高評価のモノばかりなので、購入検討されている人は参考にしてみてください。
Fenge スタンディングデスク

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ケーブル収納口やキーボードが置ける機能性が高いスタンディングデスク。
ガス圧式で高さ調整が無段階で可能なのも魅力的です。
すでに持っているデスクの上に置くだけなのも人気のポイント。
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E-WIN スタンディングデスク

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折り畳み可能(厚さ11cm)、横幅58cmでコンパクトなお部屋でも使えるスタンディングデスクです。
昇降式なので立っても座っても使える2WAYタイプ。
簡単に昇降でき、8段階の高さ調整が可能です。
キャスターと固定脚が両方使えるため、移動する機会が多い人にもおすすめ。
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Bauhutte(バウヒュッテ) スタンディングデスク
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3サイズ・2色展開、収納力抜群の収納スライダーや755〜1175mmの範囲で上下昇降が可能なスタンディングデスクです。
天板のぐらつきを抑える背部パイプ、、脚部のグラつきを抑える底板、水平調整ができる調整ネジ、安定性を補強するクロスバー、天板落下防止の昇降ロックレバーなど、安全面の配慮を徹底しているところが◎
高さ固定用ストッパーや適切な高さに簡単設定できる高さ目盛で自分にぴったりの高さを維持することができます。
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FLEXISPOT スタンディングデスク

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電動昇降(710〜1210mm)ができるスタンディングデスクです。
フレーム幅と天板サイズのオーダーが可能。(対応可能な天板サイズ:1000〜1600mm×500〜800mm)
2段階構造で安定性を確保していたり、アジャスター付きなのでガタつきの補正が可能なところも信頼できます。
フレーム5年、モーター2年のメーカー保証付きで長期間の使用を想定した購入でも安心。
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FLEXISPOT リフトアップデスク

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140mm〜500mmの範囲で無段階に高さ調整が可能なスタンディングデスクです。
エアシリング式なので昇降がスムーズ。
横幅890mm、奥行き590mmとデスクトップPC+ノートPCでもゆとりのあるサイズ感に定評があります。
現在お使いのデスクに置くだけでOKです。
FLEXISPOT リフトアップデスクを探してみる
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スタンディングデスクで体の不調を無くそう
今回ご紹介したスタンディングデスクはこれまで認知度が低かったですが、リモートワークが増えてきたこともあって人気が出てくると考えることができます。
ぜひこの機会にスタンディングデスクのある生活に切り替えてみましょう。
その他のスタンディングデスクも探してみる
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